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ご愛用上の注意

機械式時計の巻き上げ

手巻き式時計とは、手動にてリュウズを巻くことによってエネルギー源であるゼンマイを巻き上げる時計のことです。
手巻き式時計は電池を使いませんが、リュウズを巻かずに使うと約1日半程で針が止まってしまいますので、毎日1回リュウズを巻き止まるまで回しゼンマイを一杯まで巻き上げることをお勧めいたします。
自動巻き式時計とは、機械内部のローターという振り子のような役割を果たしている部品が回転することで、ゼンマイを自動的に巻き上げる時計のことです。
ただし時計を置いておくと約1日半程で止まってしまいますので、1日約8時間程度は最低腕にはめてご使用頂くことをお勧めいたします。
また、時計が止まっている状態でご使用になる際は手巻き式時計と同様に手動にてリュウズを巻き約40回程回して頂くことをお勧めいたします。

磁気帯びについて

最近、身の周りの家庭電化製品等により時計に磁気を帯び、遅れや進み等の不具合が生じるケースが増加しています。
特に、クォ-ツ時計はステータ-(コイル下の電導体)内に電圧を送ることにより磁界を発生させ、永久磁石を持つロ-タ-を反発、回転させて針を動かす仕組みとなっています。
従って、時計を強い磁界を持った電化製品に近づけますと、永久磁石を持つローターの動きに影響を及ぼし、針がぐるぐる回転したり、止まったりする現象が生じます。

例えば、時計を強い磁界に近づけたために、永久磁石を持つローターが磁界に引き付けられて一時的に止まりますと、その引き付けられていた時間だけ時計は遅れることになります。
遅れの現象は、ローターが磁界に影響を受けていた間だけ生じる場合と、その後も現象が続く場合が有ります。
例えばブルースチールの針を搭載している時計では、針が磁化されることもあり、磁化された針は重なり合うと互いに引き合い一定時間留まることにより、運針が遅れることも有ります。

またそれとは反対に、時計を強い磁界に近づけたために、永久磁石を持つローターが磁界と同調して高速で回転することもあり、その場合には、歯車が磁界の影響を受けて回転していた時間だけ時計は進むことになります。

クォーツ時計の場合は、一時的な磁気の影響を受けた事による遅れや進みの現象も多いので、一度時間を合わせ直して頂き、再度ご使用される事をお勧め致します。
その後も遅れや進み等の現象が続く際は、時計をお預りし、磁気抜き(脱磁)を含め機械内部の総合的な点検や調整を行い、時計が正常に動くように遅れや進みの修正をしなければなりません。

機械式時計の場合は、クォ-ツ時計ほど顕著ではありませんが、機械内部の金属素材が極端に磁化されますと遅れや進み等の現象が生じます。
その際はクォーツ時計と同様に時計をお預りし、磁気抜き(脱磁)を含め機械内部の総合的な点検や調整を行う必要がございます。

特に、磁界の強い以下の製品には注意して下さい。
電話の受話器、テレビ、ステレオ、スピ-カ-、電気カミソリ、冷蔵庫のドア、磁気ネックレス、パソコン、電動マ-ジャン台、ハンドバックや財布のマグネットその他各種モ-タ-類等。
また、最近多くみられる事例として、携帯電話のマナ-モ-ド時に時計と携帯電話を一緒に抱き合わせて置かれる事により磁気帯びが生じる事がございますのでご注意下さい。

定期点検(オーバーホール)

部品の磨耗や潤滑油の劣化のため通常より早く止まるようになったり、精度が悪化するため、時計は3~4年に1度のオーバーホールが必要です。その際には故障の原因となる目に見えない部分の汗や汚れも取り除き、防水性を保つために不可欠なパッキン類も交換することで、汗や水分が浸入し、錆や故障が発生することも防ぐことも出来ます。オーバーホールはお買い求めになった正規販売店にお出しいただくことをお勧めいたします。

クォーツ時計の電池交換

クォーツ時計の電池交換の場合、最初に弊社技術者が電池交換のみの作業で支障が無いか時計をチェック致します。
機械内部の汚れや機械油の劣化などの経年劣化が見受けられないか、IC回路の発信に異常は無いかなど機械内部の点検に約1週間を必要となります。
その後、電池交換の作業のみで進行になった場合は、数日間のランニングテスト、精度チェック、ゴミなどの除去、外装洗浄などの作業に約3週間が必用となるため、合計4週間ほど作業期間をいただいております。

お手入れについて

長時間ご使用にならない場合、柔らかい布や高密度繊維の織物で、時計表面やバンドに付着した、汗や汚れを良く拭取り、高温多湿の場所を避けて保管して下さい。
海水や汗で時計本体やバンドが濡れた場合、100m防水以上の防水性のあるモデルは、真水で水洗い(革バンド部を除く、リュウズを正規の位置へ押し込み後)をし、乾いた布で時計表面やバンドを良く拭取って下さい。
温泉地等で、温泉の湯気や硫黄ガス等に触れた場合、変色や変質の恐れがありますので、 乾いた布で時計表面やバンドを良く拭取って下さい。必要に応じて金属部を真水で洗浄して下さい。
時計やバンドに汗や汚れが付着したままですと、錆や腐食の原因になり、体質によっては、肌のかぶれも発生しやすくなります。常に時計を清潔に保つ為に、日頃からのお手入れをお願い致します。