ところが悪天候でそれからが厳しく、中止の声が大きい中、シェルパが凍傷になったりで1人減り2人減り、途中からシェルパ2人だけで進んだんです。でも強い吹雪でもう全く先が見えない。それでも突っ込んで何とかキャンプ2まで来たものの、次の日は天気が悪くて立ち往生、3日目の朝が晴れてキャンプ3に向かったら、また天気が崩れ、それがもっとひどくて、本当に雪崩がいつ来るかわからないようなところを登りながら、手の感覚はなくなってくる…。
こうして進んでは悪天候に阻まれ、というのを続けているうちに、足がおかしいと感じ始め、靴を脱いでマッサージしたものの全然血が来ていないのがわかりました、凍傷になり始めていたんです。
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登頂するためには、過酷な環境に耐え続けなければならない |